「Tカード」会員の購買データなどを活用した新たな事業やサービスを募る企画がスタート。T会員6500万人の購買データ(ID-POSデータ)などを提供する。 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのCCCマーケティングは、「Tカード」会員の購買データなどを活用した新たな事業やサービスを、一般の社会人や学生などに企画してもらう「DATA DEMOCRACY DAYS」の参加受け付けを、特設サイトで始めた。 「データは、人と世の中をより楽しく幸せにすることができるだろうか?」をテーマに参加を募り、T会員6500万人の購買データ(ID-POSデータ)などを提供。提供するデータには、特定のT会員を識別できる情報は含まれていないという。 個人・チームで参加可能。最優秀賞には賞金300万円を授与する。プロジェクトから生まれた事業やサービスのうちから優れたものは、実際のサービスとして展開するこ
お正月休み、実家に帰省して「やはり地元はいいな」と思った人も多いのではないだろうか。地方出身者なら一度は考える、Uターン転職。熊本県には、そんなUターン転職を実現した30〜40代の新規就農者が、盛り上がりを見せている地域がある。 熊本空港から車で30分、熊本県菊池市は、県北部を流れる菊池川の上流に位置しており、阿蘇外輪山に源流を持つ美しい水源、ミネラル分を含んだ豊富な湧き水がそこかしこにある。昔から、この地の利を生かした農業が盛んで、コメどころとして知る人ぞ知る地域だ。 熊本県でもっとも多くの新規就農者が集まる 熊本県内の新規就農者の数は、2016年度で301人と、4年連続で300人を超えた。うち45人が菊池地域で就農しており、熊本県内では一番多い。政府の支援制度「農業次世代人材投資事業」が、30~40代の新規就農を後押ししている面もあるようだ。支援制度を活用すれば、就農前の研修期間2年以
首都圏のある駅前のロータリー。ススムさん(52歳、仮名)は待ち合わせ場所に旅行用のキャリーバッグを引いて現れた。中には、自身が執筆した書籍などおよそ20冊が入っている。非常勤講師として大学の教壇に立つこと20年。この間の「実績」を知ってもらうために持参したという。 「お前の努力が足りなかったんだと言われれば、自分が悪いのかなと考えることもあります。一方で、ここまで努力して、どうして(正規雇用である)専任教員になれないのかと思うこともあります。世の中には、私と同じような気持ちでいる非常勤講師が大勢いることを知ってほしいんです」 穏やかな語り口のためか、過度な自己主張や、正当に評価されないことへの屈折した憤りなどは感じられない。専門は社会政策。ススムさんが持参した、その分野では定評のある出版社から発刊された単著や論文の学術的な価値までは、私にはわからない。ただ、市井の人々や関係者へのインタビュ
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