【第3回】 2008年10月22日 お家芸の太陽電池で日独逆転! なぜニューマネーは日本を迂回するのか 太陽電池の敗退は、日本の産業政策の失敗も一因だ。ぶれない政策にこそ、投資資金は流入する。 シャープのある首脳は、苦虫を噛みつぶしたような表情を隠さなかった。7年連続で死守してきた太陽電池生産量世界一の座を、2007年はドイツのQセルズに奪われることが確実になった、との情報が飛び込んできたのだった。 第3位に急浮上した中国サンテック・パワーの追撃からはからくも逃げ切ったが、それも0.6ポイントと僅差だ。危うく、首位から3位まで一気に転落するところだった。 英国人のCEOら4人の創業者が、ドイツでQセルズを設立したのは1999年。2001年に生産を開始し、わずか4年後の2005年に、フランクフルト証券取引所に株式を公開した。 サンテックは太陽電池の研究者だったCEOが2001年に創