体重や心拍、血圧、体温などの計測データが自動でPCやスマートフォンに送られたり、PCから離れると自動でロックがかかったり、家の中で迷子になったカギや小物を音で探せたり――。こんなことを可能にするのが、近距離無線技術として知られるBluetooth 4.0のシングルモードだ。 こうした使い方は、機能だけなら従来のBluetoothでも実現できたが、消費電力面の問題から体温計や腕時計、心拍計などの小型機器に搭載するのが難しく、それがより広い分野へのBluetoothの普及を阻んできた。2010年に発表されたBluetooth 4.0のシングルモードは低消費電力で稼働するのが大きな特徴で、いわば、フルスペックのBluetooth 4.0(デュアルモード)から“低い消費電力で小さなデータを送る機能”を切り出したようなもの。こまめに充電したり、大型バッテリーを搭載したりする必要がなくなり、ワイヤレス