東名高速の、故意に妨害して夫婦2人を死亡させてしまった事故には心底憤りを感じる。それでどうしても思い出すのは、古き良き時代の道路事情だ。 【こちらも】 交通法規とは別に、ドライバー同士がライトを使用して合図を送り、行き来をスムーズにする画期的な方法があった。「暗黙のルール」である。今ではそのルールの通じる人は、わずかしかいないように感じる。それどころか、全体の流れを乱すドライバーが多いのにイライラするほうが多いだろうか。 現在でも、わき道から本車線に入り割り込ませてもらったときには、「ありがとう」の意味でハザードランプ(非常点滅灯)を付ける光景はよく見かける。しかし他にもたくさんの暗黙のルールがあったのだ。 ■右折していいよ 自分が直進で交差点に入る時、対向車の右折車両がいる場合、ハイビームを一瞬だけフラッシュさせる(パッシング)。「右折していいよ」という合図だ。交差点の先が渋滞している時