ヒアラブル(耳に装着するウェアラブル機器)をiPhone並みに普及させることを目指すスタートアップとして注目を浴びた企業、「ドップラー・ラボ(Doppler Labs)」が事業停止を発表した。同社はヒアラブルデバイス「Here One」の発売を開始したばかりだが、事情継続のための資金調達を果たせず、この決断に至ったという。 同社CEOのノア・クラフト(29)はフォーブスの取材に「4年間の努力がこのような結果に終わり、非常に残念でならない。数週間前まではこんな事態は予測していなかった」と述べた。 サンフランシスコ本拠のドップラー・ラボはこれまで5000万ドル(約57億円)の資金を調達し、2016年のフォーブスの「次世代のスタートアップ企業(Next Billion-Dollar Startups list)」にも選出された。クラフトは今年のフォーブスの「30アンダー30」(30歳未満の重要人