消費税が10%になる前に、家を買おうかと考えている人もいるのでは? しかし、一方で30~40代の間で住宅ローンが払えなくなる人が増えている。いったい何が起こっているのか? ふとしたことから家を失った人たちを取材してみた。 坂本崇文さん(仮名・46歳)は13年前に自宅を購入。購入時の手取りは30万円で、妻も英会話講師をしており月収は15万円ほどあったという。ボーナスを含め、世帯年収は600万円あり、旧公庫のゆとりローンとノンバンクで分割してローンを組んだ。 「しかし購入から3年後、会社の業績がどんどん悪化。正社員から業務委託という雇用形態になった。いわば自営業です。一気に減収しましたが、頑張ってローンを支払い続けた。でも……4年前に母が倒れたんです」 脳梗塞だった。幸い一命は取り留めるも、リハビリをする母親のケアで、坂本さんは母親の排泄介助のため母の住む団地と職場を往復する日々に。あまりに負