さて。青年失業家としての活動も2ヶ月を過ぎた。 だが、「さて」と言われても困ると思う。なにからの「さて」なのだ。 「さて」は困る。私が一番困った「さて」は、会社の今村さんという先輩から届いた年賀状の中にあった。そこにはこう書かれていた。 謹賀新年 さて、お尋ねのおすすめキャバクラの件だが、ミナミの「クラブ キャンテーヌ」のレミちゃんと堺東の「レ・マージュ」の真波ちゃんで間違いない。二人は田中の期待に応えてくれる容姿の逸材である。まず「クラブ キャンテーヌ」について述べよう、レミちゃんだが、同伴出勤の際は必ず鉄板焼きを・・・ なにが「さて」だ。そんなこと尋ねてない。おすすめもいらない。 誰が要望したというのか。鉄板焼きの代金も払いたくない。だいたいなにが謹賀新年だ。そもそも年賀状というのは黒いボールペンでぎっしり文字を書く様式だったか。郵便局の人にも、配達のアルバイトの人にも、これを郵便受け