1923年の関東大震災後、流言を信じた日本人に虐殺された朝鮮人らを追悼する催しが2日、東京都墨田区の荒川河川敷で開かれた。20~40代の日本人や在日コリアンらによるグループ「百年(ペンニョン)」などが主催し、初めて実施。目撃証言や自分たちの思いを朗読し、差別にあらがう社会を誓った。 「子供たちは並べられて、親の見ている前で首をはねられた」「電柱に朝鮮人が縛られ、<なぐるなり、けるなり、どうぞ>と書いた立て札があった」。「百年」のメンバー16人は会場で、600人以上の参加者を前に虐殺の目撃証言を約30分かけて代わる代わる朗読。「100年で終わりではない。これからも関心を寄せて」。韓国から来日した犠牲者の遺族もマイクを握り訴えた。 荒川河川敷の近くには、独自の追悼式を82年から続けてきた市民グループ「ほうせんか」が設置した小さな追悼碑がある。若者らはそれぞれこの追悼碑を訪れ、「ほうせんか」のメ