築地場外市場(東京都中央区築地)で3日夕に発生した火災。現場付近は狭い地域に築40年以上の木造やモルタル造の建物が密集しており、炎は急速に燃え広がった。火元周辺には外国人観光客らに人気の老舗ラーメン店やすし店もあり、関係者からは今後の営業への不安の声が上がった。 「消防車が来て、すぐに火は消えると思ったが、どんどん燃え広がった」。現場近くの友人宅を訪れていた男性(45)は、出火当時の様子をそう語った。大通りに面して立ち並ぶ店舗の上部には、屋号や魚などが描かれた大きな看板が隙間なく並び、路上からの消火活動は難航。放水ははしご車も使って行われた。 場外市場に店舗を構えるすしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京)の木村清社長(65)は「普段から商店街で協力して防火訓練をしていたが、出火当時はほとんどの店が営業を終え、人のいない状態だった」と無念さを口にした。 現場周辺一帯には焦げ
3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地の築地場外市場内で、3階建ての店舗から火が出ていると119番通報があった。東京消防庁によると、火元の店舗を含む5棟約300平方メートルが焼け、消防車40台以上が出動して消火活動にあたった。けが人や逃げ遅れなどは確認されていない。 【写真で見る】「あぁ」悲鳴 築地火災 現場はすし店や食料品店など計約400店舗がひしめく築地市場に隣接する商店街の一角。外国人観光客にも人気のエリアとして知られる。出火当時、店舗はいずれも営業時間外だったといい、警視庁築地署が出火原因を調べている。 現場周辺には、心配そうに消火活動を見守る市場関係者や住民の姿も。焼け落ちて店の屋根が崩れると「あぁ」という悲鳴が上がった。 現場近くでつくだ煮屋を営む男性(68)は「取引のある店も多く、これからのことを想像するとつらい」と肩を落とした。
日米首脳の電話会談で、トランプ大統領は中国の対北朝鮮政策に失望感を強める中、再び安倍首相に強い信頼を寄せる姿勢を示した。米政府は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発に危機感を強めており、圧力強化で足並みをそろえる日本の価値を再確認したといえる。 「あなたが言った通りになった」。トランプ氏は首相にこう語りかけた。首相が過去に「北朝鮮の核・ミサイル開発は日本だけではなく、米国にとっても脅威となりうる」と警告したことを評価したものだ。 首相は金正日前政権と金正恩政権の違いについて「金正日総書記時代は対話を引き出そうとしていたが、今は軍事開発に進んでしまっている」との見解も示した。過去の経緯について意見を求めたトランプ氏に応じたもので、同席者は「いつもより突っ込んだやりとり」と受け止めた。 両首脳は2月の初会談で蜜月ぶりを世界に示したが、トランプ氏は徐々に首相と距離を置く姿勢を取った。
政策秘書に対する暴行で、自民党に離党届を提出した豊田真由子衆院議員(42)=埼玉・4区=が地元でおわび行脚を始めていることが1日、わかった。 女性秘書が数日前から後援会や地元自治体関係者らの自宅などを回り、「ごあいさつに伺いました。この度はお騒がせして申し訳ございません」といった手書きのメッセージを添えた名刺を配っているという。 豊田氏は政策秘書を務めていた50代男性に「このハゲーーーっ!」「ちーがーう(違う)だーろーーーっ!」などといった暴言を浴びせ、暴行を行ったとされる。 男性は暴行受けたとする被害届を埼玉県警に出し、県警は受理した。このため、一時は議員辞職するとの観測も流れていたが、自民党の古参秘書は「新しい秘書を入れて、謝罪して回らせているということは辞職しないという意思の表れだろう」と解説している。
横浜市長選で自民、公明両党が推薦する現職の林文子氏が3選を確実にし、東京都議選、仙台市長選の連敗をストップさせた自民党内に安堵(あんど)の声が広がった。民進党が事実上の分裂選挙で与野党対決の構図に持ち込めなかったことに救われた側面もある。 横浜市を地盤とする菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)は30日夜、記者団に「自公推薦の現職候補が圧倒的な差をつけて勝利する状況にホッとしている」と表情を緩めた。勝因については「待機児童対策など、2期8年の(林市政の)実績が評価された」と述べた。 自民党の鈴木馨祐党青年局長(同7区)も30日、産経新聞の取材に「この勝利は大きい。政府・与党への厳しい声を感じたが、連敗の流れを止めるきっかけにしたい」と強調した。連立を組む公明党の上田勇党政調会長代理(同6区)は「現職の実績に評価をいただいた」と述べた。 民進党は旧民主党市議らが林氏を支援する一方、横浜市を地
民進党の蓮舫代表(49)が突然、辞任を表明した。1年もたたず党代表降板を余儀なくされ、相当な悔しさを感じていることだろう。7月27日の辞任記者会見で蓮舫氏は「攻めと受け、この受けの部分に私は力を十分に出せませんでした」と独特な表現で代表としての至らなさを説明した。 確かに蓮舫氏の「受けの弱さ」は随所に見られた。顕著になったのは7月2日投開票の東京都議選後だった。 蓮舫氏は5月中旬から連日、早朝のビラ配りに精を出し、休日も候補予定者の応援演説のため都内を転戦し、耳目を集めた。一時期は議席ゼロも噂された中で、蓮舫氏の活躍こそ終盤追い上げの要因だったといえる。 ただ、7月11~18日に開かれた都議選敗北を総括する国会議員による「ブロック会議」は修羅場と化した。蓮舫氏をはじめ執行部の引責を求める声が相次いだのだ。日ごろ、蓮舫氏に批判的な思いを抱く非主流派の議員も、ブロック会議までは面と向かっ
ジャーナリストの櫻井よしこ氏が毎週金曜日に配信しているインターネットニュース番組「言論テレビ櫻LIVE」に出演した前愛媛県知事の加戸守行氏(82)は「NHKに同じ意図の質問を4回もされた。結局、一切使わない。NHKもTBS並みになってきた」とNHKを批判した。 加戸氏は、自身が教育再生会議の委員に任命されたいきさつに関し、安倍晋三首相の働きかけがあった、と前川喜平前文部科学省事務次官がTBSなど一部メディアに証言した件を念頭に、TBSの取材後にNHKが取材に来て、「加戸さんは頼まれて、教育再生会議で獣医学部の話をしたんですか」と何度も聞かれたと証言した。 その上で「『そんなことあるわけないだろ』と否定したら別の話をする。しばらくすると『加戸さんは頼まれて発言したんじゃないですよね』って4回も同じことを聞かれた」と述べた。 加戸氏は「結局、報道は全くなし。いろんなこと聞かれたけど、私の談
加戸守行前愛媛県知事「妨害の主役は獣医師会顧問の北村直人氏」「鳩山政権が実現に向けて検討、と表明したら、民主党内に獣医師議員連盟が…」 櫻井よしこ氏が毎週金曜日に配信しているインターネットニュース番組「言論テレビ 櫻LIVE」に加戸守行前愛媛県知事(82)が出演した。加戸氏は「岩盤規制の主役は日本獣医師会顧問の北村直人・元衆院議員」と断じ、「民主党政権で前に進むと、すぐに議員連盟が民主党内にできてブレーキがかかった」と、北村氏の影響力の大きさを表現した。 加戸氏は「安倍晋三首相の濡れ衣を晴らしたい」と前置きし、私が(平成11年に)知事になって最初に取り組んだのが今治の新都市開発事業」と述べた。松山大学の誘致が失敗し、学園都市構想が宙に浮いていたとし、予定地が空き地のままになっていたと述べた。 加戸県政のころは、前半期に鳥インフルエンザが起き、アメリカでは牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)が
8月3日の内閣改造を前に辞意を固めた稲田朋美防衛相は安倍晋三首相と思想的に共鳴し、「将来の首相候補」として重用されてきた。それだけに、稲田氏の失墜は安倍政権にとっても痛手となる。 稲田氏は平成17年の衆院選に、保守派弁護士としての活躍に目をつけた当時自民党幹事長代理の安倍首相にスカウトされて、出馬した。当選後は保守系の議員連盟「伝統と創造の会」を立ち上げ、自ら会長に就任。定期的に靖国神社を参拝するなど、安倍首相に近い存在として注目された。 頭角を現したのは21年9月に始まった民主党政権時代だった。 国会審議で野田佳彦前首相の資金管理団体が在日韓国人男性から献金を受け取っていた問題などを厳しく追及し、民主党政権が模索していた外国人参政権や女性宮家創設などに関しても保守政治家の立場で徹底抗戦した。これが保守派のホープとして認知されるきっかけとなった。 自民党が政権に返り咲き第2次安倍政
■陸自「なぜうちだけ悪者に」 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の日報問題は、稲田朋美防衛相や防衛省の黒江哲郎事務次官、陸上自衛隊の岡部俊哉陸幕長ら防衛省・自衛隊のトップが相次ぎ辞任する事態に発展した。核・ミサイル開発を強行する北朝鮮の挑発行動が続く中で、次の防衛相らは組織の立て直しが急務となるが、深刻化した組織内対立はそう簡単に修復できそうにない。(千葉倫之) ◇ 「なぜ、こんなことになったのか…。どうしたらいいか分からない」 陸上自衛隊幹部はこう述べ、頭を抱える。混乱の発端は3月15日だ。「廃棄済み」とされた日報データの陸自内での保管が発覚し、稲田氏は特別防衛監察の実施を指示した。陸自の「戦犯」扱いが濃厚となる一方、今月18日には稲田氏が陸自の電子データ隠蔽(いんぺい)に関与していたと報じられた。 ◆やまぬ情報流出 稲田氏の隠蔽関与報道は「陸自からのリーク」(関係者)と
民進党の蓮舫代表が周囲に辞意を漏らしていることが27日、分かった。党関係者が明らかにした。蓮舫氏は同日午後に記者会見し、進退について表明するとみられる。 これに先立ち、民進党は臨時の執行役員会を国会内で開催。今月2日投開票の東京都議選で惨敗した責任を取って辞任する意向を表明していた野田佳彦幹事長の後任など執行部人事をめぐって協議したもようだ。 都議選で民進党は告示前の7議席を割り込み、旧民主党時代も含めて過去最低の5議席と惨敗した。今月18日までに計6回開催した都議選総括のための国会議員会議では蓮舫代表の責任を問う声が出ていた。 蓮舫氏は昭和42年生まれ。青山学院大学在学中に芸能界デビュー。タレント、キャスターなどを経て平成16年の参院選東京選挙区に旧民主党公認で立候補し、初当選。現在3期目。民主党政権では「仕分け」を担当し一躍有名になり、行政刷新担当相も務めた。昨年9月の民進党代表
24、25の両日に行われた衆参両院予算委員会の閉会中審査では、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題で「加計ありき」を主張する前川喜平前文部科学事務次官の証言を崩す発言が参考人らから相次いだ。それでも、朝日新聞などは大きく扱わなかった。もはや報道の多くは「前川証言ありき」の様相を呈している。 前川氏は24日の衆院予算委で、平成28年9月に和泉洋人首相補佐官との面会の際に、和泉氏から「首相は自分の口から言えないから、代わって私が言う」と獣医学部新設を進めるよう指示されたと改めて主張した。前川氏はこの“指示”を「加計ありき」の根拠としているが、和泉氏は「加計学園には一切触れていない」と否定した。 朝日新聞は25日付朝刊1面トップで「首相側近『記憶ない』連発」と報じた。和泉氏については「記憶にない」と繰り返したことを強調、前川氏については自身の記憶と記録に基づいて和泉氏との
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