聴衆は最後の演説会が終わると街宣車上の小池に押し寄せてきた。= 30日午後8時、池袋西口 撮影:筆者= 池袋西口は人気アイドルが現れたような騒ぎとなった。「ユリコ、ユリコ」。数千人がファ―ストネームを連呼する。 警察官が雑踏警備にあたったが、人々は規制ロープを越えて車道にあふれた。都知事選最終日の30日、小池ゆりこがマイク収めに選んだのは、地元の池袋だった。 「一人も味方はいないと思っていたら、こんなにも多くの人が集まってくれた・・・(バスで動員をかけた)あちら(増田陣営)が徴兵制なら、こちらは志願。熱気が違うんです」。 小池は軍国オバサンらしい比喩で聴衆を沸かせた。 伏魔殿と言われる都議会と対峙してみせることで同情を買うことも忘れなかった。「都庁に行ったら(私は)火あぶりになるかもしれませんよ」。 小池の演説に熱狂していた有権者に話を聞いた。 子どもの手を引いて訪れた40代主婦は、「期日