Javadocの機能は、ソースコード中の「/**」と「*/」で囲まれたドキュメンテーションコメントから、リファレンスドキュメントを生成することでした。ソースコードとドキュメンテーションコメントが一体になっているため、開発者は設計を考えながらソースコードを書き、その設計内容をドキュメンテーションコメントとして残すといった一連の流れをソースコード上で行うことができます。 Javadocは、標準クラスライブラリのリファレンスドキュメントを見れば、クラスやメソッドの使い方を理解するのにとても役に立つことはわかります。しかし、システム開発現場のドキュメントとしては、それだけでは不十分です。 Javadocに足りないのは「ソースコードが正しいか」ということを表現できないことです。正しさを確認するには2つの視点があります。1つは「どんなシステムを作るのか」という視点。もう1つは「どのように検証するのか」