山崎まさよしの「心拍数」は、後にLIVEテイクが地方ごとに計10枚シングルリリースされたが、私は1stアルバムに入っているものが一番好き。すみけんさんもおっしゃっているようにイントロ最初のコーラスが唐突ではあるが、やはり曲の内容と20代前半の山崎まさよしの投げつけるような歌声がぴったり合っていて、後が無い捨て身の愛情が、圧倒的な切なさでもって胸に迫ってくる。歌うことに慣れ、相手を脅したり賺したりするようなこぶしを伴ったLIVEシングル群からは、「なりふりかまわぬ相手への思い」はあまり感じられなくなってしまった。もちろん30代の山崎まさよしが歌う「心拍数」も、それはそれでぐっとくる。でもあの若い山崎まさよしが歌う「心拍数」を聴くときに感じる「胸を切るような哀しさ」は特別の輝きだ。 有山淳司「ありのままじゅんじ」を聴いた。有山氏最初のソロ作。24歳の時のものだからちょうど1stアルバムで「心拍