ヒントは他局やSVODにあり こうした従来の内輪的テレビ空間が視聴者に訴求しないことを踏まえれば、打開策もおのずと見えてくる。具体的なヒントは、他局やSVOD(動画配信サービス)の番組にすでにある。 ひとつが、“ある種の”紀行番組だ。具体的には、テレビ東京の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(土曜日19時54分)やNHKの『ブラタモリ』(土曜日19時30分)などだ。これらの番組に共通するのは、意図せず起こる出来事や舞台となる地域そのものをコンテンツの中心に据えていることだ。 タモリや出川哲朗が出演していても、そこでは“ギョーカイ”性が強く押し出されることはない。 プライムタイムへの昇格が決まったテレビ朝日『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』(火曜日23時15分)においては、ロケに行ったお笑い芸人よりも「ナスD」の愛称を付けられたディレクターのほうが人気となった。 あるいは、テレ