先日購入した新刊書に福紙があったよ。 昔はたまに(特に中文書とかに)あったのですけど、最近は製本技術の進歩もあってほとんど見かけなくなっていただけに嬉しいですね。良いことあるといいな。 この書評を読んだだけで、『本屋通いのビタミン剤』の紹介は、終わってしまったようなものなので、以下は脇道である。 こんな話があった。 見た人がいるだろうか? 本をめくっていると頁の一部が内側に折れていて、その部分を開くとその紙が本からはみ出してしまうのを。読者によっては、これは完全な本ではないから取換えて欲しいと本屋さんに持ってこられる人がいるが、とんでもない。これは福紙と言って、この本を手にすることは縁起のよいことなのである。紙が中に入っている。紙は神であろうか? 製本・印刷技術の進んだ現在は、こうしたミスが少ない。福紙とめぐり会える幸福な人はナン人もいないのである。 http://www.1096.jp/