西咸新区空港新城岩村にある秦人の墓で発掘された約300ミリの酒(2018年3月16日撮影)。(c)Xinhua News 【4月13日 Xinhua News】中国陝西省にある遺跡から、2000年余り前の古酒が出土した。 古代の秦の人々も酒を楽しんだのだろうか。2000年余り前の古代人はどのような酒を飲んでいたのだろうか。陜西省考古研究院はこのほど、西咸新区空港新城岩村にある秦人の墓の発掘調査の結果を発表した。発掘されたのは平民の墓で、年代は戦国時代末期から秦代にかけてのもの。何度も盗掘に遭っているものの、さまざまな材質の文化財約260点余りが出土し、その中でもひときわ目を引くのがしっかり密閉された銅の壷の中に残された今から2000年余り前の古酒だった。 銅壷は酒などを入れる青銅の礼器で、周の礼制によると、墓から出土した銅壷の多くは葬礼の課程で行われる「献祭」の儀式と関係があり、埋められる