内橋克人『悪夢のサイクル ネオリベラリズム循環』 - heuristic ways

今の社会の構造や性格がどういうものかを考える上で、ヒューリスティックな物差しになるのは、「過去との比較」と「他国との比較」だろう。つまり、なぜ今のような社会になってしまったのかを歴史的に遡って検証することと、他国ではどうなのかを国際比較すること。 たまたま書店で内橋克人氏のこの本を見かけて、パラパラと立ち読みしたところ、第一章「未来は見通せていた」で、日本で８０年代後半から９０年代にかけて起きたこと（たとえば航空業界の規制緩和による賃金・労働条件の悪化、安全性の低下、公共性の喪失）は、アメリカではすでに７０年代末から８０年代にかけて起きたことと同じだということ、そのことを内橋氏は９４年に文藝春秋の取材チームと組んで調査し、９５年出版の『規制緩和という悪夢』で警告していたということが書かれている。 第四章「悪夢のサイクル」では、１９７０年代以降のチリ（ピノチェト政権）やアルゼンチンで進められ

[sarutora]

注２（追記）も興味深い

[Masao_hate]

”今の政権が「選択」「決定」したことのツケは、10年、20年後の未来の世代へと回される。その責任の認識、責任の感覚を、はたしてわれわれは持っているだろうか。”

[lakehill]

面白そうな本ではあるが"マネーとお金"は違うなんてあたりはおいおいと言いたくなる。もっと他に適切な言い回しがるだろうに。

[mmddkk]

「北欧は「会社を潰しても、人間は潰れない社会」だった」そこでベーシックインカムですよ（？）

[syd_syd]

『ブッシュ政権による二〇〇三年のイラク攻撃の真意は、マネーの障壁を打ち砕くことにあったのだ』『日本は「会社を潰せば人間も潰れる社会」であり、北欧は「会社を潰しても、人間は潰れない社会」』