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今こそ杜甫を読もう - 天漢日乗
日本の隣国ロシアが、ウクライナに侵攻して2ヶ月が過ぎた。 コロナ禍も収まらない。 何か正しいこと、何... 日本の隣国ロシアが、ウクライナに侵攻して2ヶ月が過ぎた。 コロナ禍も収まらない。 何か正しいこと、何か役に立つこと、何か誰かの力になれること、そうした 善いこと をしようとしても、自分の力が及ばないかもしれない。 戦乱と混乱に身を翻弄された人物といえば 杜甫 だ。 世の役に立ちたい と思い続けた男は、そのたび 時(時勢) に裏切られ続けた。それでも、杜甫は 自分が授かった筆の力 を信じた。 住む場所を追われ、地位を失い、食べるものにも事欠くような日々。 いま起きているのとよく似た悲惨な状況のなかで、家族を守りながら、杜甫は詩を紡ぐ。 大学やメディアでは コロナ禍下の新しい文学 とか、 メディアが激変した情報戦争の様相 とか、何か わたしたちが今接している状況を「新しそうな看板を掛け替えること」で塗りつぶそう とする人達がいる。広告屋と同じだ。 よく見直してほしい。歴史の中には、 今と同じよ
2023/01/08 リンク