「自分の無い中年」というと不幸に聞こえるかもしれないけれども、実際はそうとも限らないみたいですよ。

「若者」の季節が終わり、「中年」の季節が始まる。そしてだんだん慣れていく。 40代前半ぐらいの頃、私は自分が若者から遠ざかり、若者ではない何かに変わっていくことに驚いていた。 変わっていく自分自身が興味深くて、気づきもたくさんあって、だから私は当時の心境を一冊の本にまとめた。 若者でなくなった喪失感がないわけではないけれども、中年は中年で得るものがあり、まんざら悪い境地でもないことが、当時の私にはすごく新鮮に感じられたものだ。 歳を取るというのは決して悪いことばかりではありません。 若さが失われるかわりに、昔はわからなかったことがわかるようになり、知識や経験が蓄積していく側面を伴っています。 中年になればこそ、できること、やりやすくなることもたくさんあります。 「歳を取りたくない」「若者のままでいたい」と考えてしまう人たちが思うほどには、未来は絶望的ではありません。 それから数年が経過して

[gogatsu26]

“熊代 亨”

[kutsushita1000]

自分はオンリーワンだけど人類史の大河で見れば砂粒だと悟れば余計な自我とか自意識が削れて生きやすくなるよなあ。若さとかオンリーワンに執着するとなかなか難しそうだけど。

[denimn]

だからこそ主体的な体験ができる登山が中高年に人気なのが最近分かってきた気がする。

[ueshin]

自己主張やいいたいことが薄れて、自己の輪郭が他者の喜びやリレーションに移っていると。エゴが落ちていったのかな。そこまで自己把握できる中年ってそんなにいるかな。

[gorokumi]

40代後半女性が一番不幸を感じているという調査がある。家庭も社会的な面も達成は遠くしんどい時期だと思うんだけど、この話と通じる？ 男性と女性だと違うだろうか。

[kou-qana]

私が若い頃に自意識ばかりだったのは、他者と関わる能力が余りに未熟だったからと感じる。生活の必要に迫られて他者と関わる月日を重ねて、他者への関心が増え自意識割合が減った。まだ自意識過剰だけど…。

[POGE]

まだお若いのに、この老境とでも思える空気はなんだろう。私は先生と同い年だが、まだまだ自意識の空回りに悩まされている。しかし、私も10年前とは随分変わって、丸くなったことは自覚する。これが大人なのかな。

[yuki_2021]

自分の主観で感じられる自分だけが本当の自分を示しているのか？とは思う。中年以降になると社会での役割も求められることだし、そこに馴染んでいく感覚は忌避するものだろうか。

[bulldra]

「自分らしいこと」と「良いこと」の接続が一番信じられないが自分という状況になっていくとプランBとしての埋没戦略が出てくる（とはいえシロクマ先生は十分にアイコニックだと思いつつ）

[Ta-nishi]

私はこういう境地に至らないよう自覚的に動いてるところがある。商業や同人で文章を書かないことにしているのも然り。チームで動くと自分が薄くなるからそういうの私は好まないんだよな。チームプレイは性に合わん。

[p_shirokuma]

寄稿記事が公開されました。「自分の無い中年」って不幸に聞こえるかもしれませんがそうとは限らないですよ、といった内容のテキストです。