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森泉岳土のマンガ『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』 謎めいた線で浮かぶ、文学のエッセンス|好書好日
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森泉岳土のマンガ『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』 謎めいた線で浮かぶ、文学のエッセンス|好書好日
今月ご紹介するマンガは、森泉岳土(もりいずみたけひと)の『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八... 今月ご紹介するマンガは、森泉岳土(もりいずみたけひと)の『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』です。 森泉岳土は、世界でも稀(まれ)な方法でマンガを描く人です。大ざっぱにいえば、つまようじを使って画用紙に水で線を引き、そこに墨を垂らす、というやり方です。その結果、輪郭線をはっきりと描くことが基本である一般的なマンガとはずいぶん異なった印象の絵柄が生まれます。陰翳(いんえい)に富み、どこか焦点があいまいな、夢のような感覚が浮かびあがってくるのです。 その点で、村上春樹の「螢」のマンガ化は成功しています。言葉にすると嫌になってしまうくらい平凡ですが、この短編の主題は、「人の心は分からない」ということだからです。原作では太字で強調された重要な一文をあえて省略して、謎めいた絵の陰翳で、人と人の埋めがたい距離を感じさせ、そのやるせない孤絶感をビタースイートな詩に昇華しています。とくに、蛍が