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『生きながら火に焼かれて』スアド(ソニー・マガジンズ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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『生きながら火に焼かれて』スアド(ソニー・マガジンズ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
→紀伊國屋書店で購入 「名誉の殺人とは何か」 交通手段が発達し、インターネットで世界中の情報が手に入... →紀伊國屋書店で購入 「名誉の殺人とは何か」 交通手段が発達し、インターネットで世界中の情報が手に入るようになったが、一体我々は世界の事をどれほど分っているのだろうか。「事実は小説よりも奇なり」とは言うが、スアドの『生きながら火に焼かれて』を読むと、「事実」の重みと、その理不尽さが良く伝わってくる。 スアドは中東のシスヨルダンの小さな村に生まれる。小さい時から牛馬のように(実際は牛馬以下の扱いであるが)こき使われる。父は絶対的な権力者であり、どんな些細な口実でも、スアドは杖やベルトで殴られる。雌牛は乳を出し子牛を産む。羊からは羊毛が取れ、乳も搾れる。だが娘は何も産まない。この村では(家では、ではない)女は家畜以下の存在だ。男だけが崇高なる存在なのである。 スアドは幼い時に、母が産んだばかりの赤ちゃんを自分で窒息死させるのを目撃する。もちろん、その子が女だったからだ。母は14人子供を生んだが