マーラー 交響曲第9番 - 高関／群馬交響楽団 1999 | 中庸の徳〜クラシックの名演、名盤

高関 健/ 群馬交響楽団 1999 1999年3月21日 すみだトリフォニーホール ALM / ALCD-8002 27:05 / 15:09 / 12:22 / 25:09 第1楽章：中やや遅。群馬交響楽団は初めて聴くが実力派であるようだ。曲の初めは少々ざわついたような音響であるが、その後すぐ落ち着き、弦楽を中心に良い演奏となっている。厚みを感じさせることは少ないけれどもアンサンブルは高度であり、ライブなのにほとんど破綻もない。日本のオーケストラでよく問題になる金管も良い。特にホルンは音色、技巧共に十分高水準であると思う。 さて高関の曲構成であるが、これが良いのである。展開部最初の頂点ではしっかり減速している。やはりここは減速が合っていると思う。展開部不気味な展開部分もよく複雑怪奇な感じが出ている。その後も要所で減速してじっくり聴かせるのがとても良い。速い部分はそこそこ速く、メリハリがつ