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【続の続き】六月は、限界まで攻めてやる。 - 三日月の夜に 愛に恋
ひたひたひた… どこからか近づいてきた、その音にもならない音の正体は・・ あっ! 気付いた時には、私... ひたひたひた… どこからか近づいてきた、その音にもならない音の正体は・・ あっ! 気付いた時には、私の右手に持っていたバッグが消えていた。いや、奪われたのだ。私の背後からひたひたひたという足音をさせて忍び寄ってきた男が、私の青い巾着型のバッグをひったくって逃げて行った。 一瞬のことだった。 男は赤いジャンパーを着て、ブルーのジーンズを履いていた。私は男を追いかけようと少し走り出してから、慌てて走るのを諦めた。お腹には赤ちゃんがいる。走れないよ。だけど、バッグには大切なモノが入っている。どうしよう。 平日の真昼間だと言うのに、その日に限って誰も歩いていない。私は、大声で助けを呼ぶことも出来ず、男を追いかける事も出来ず、呆然と立ち竦んだ。 どうしよう。赤い服の男は、私がいつも買い物をしている商店街の方へと走り去った。家に帰ろうにも鍵がない。誰かに電話をかけようにも小銭すら持っていない。服は着て
2020/06/05 リンク