台東区――高齢化率は最高なのに人口が増え続ける「コンパクトシティ」の強み

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。 東京23区 データで分かる区の実力 世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。 バックナンバー一覧 花の雲 鐘は上野か 浅草か――。松尾芭蕉の句にも詠まれた上野や浅草は、台東区のシンボル的ゾーンである。上野には、国立西洋美術館、東京芸術大学などの文化施設や高等教育機関が集積しいている。 浅草は大衆芸能のメッカとして、よく知られた三

[ekshinyah]

"台東区は23区の、否、全国の都市モデルと言ってもよい「コンパクトシティ」なのだ。そのうえ、高齢の匠が伝統と技を次代に伝える環境が整いつつある。それが新たなものづくりへと発展する可能性を予感させる"