『ソーシャル・ネットワーク』（デヴィッド・フィンチャー） - Devil's Own

"The Social Network"2010/アメリカ 『ソーシャル・ネットワーク』を見た人となら徹夜で語り合えるね。この映画には、コミュニケーション（＝自分とは違う誰かとコミットすること）のうれしさとたのしさが詰まっている。同時に難しさや疎ましさでもあるのだが、その苦味さえも呑みこんで「もっと話そうよ」というポジティヴな気持ちにさせてくれる。こうした気持ちこそがソーシャルネットワークのシステムを支えているし、これまで多くの映画で扱われてきた普遍的な願いでもある。人は人とつながらずにはいられないし、胸の高鳴りに背を向けることができない。祈りのようなラストシーンには魂がふるえたし、コミュニケーションをめぐる希望と可能性がデヴィッド・フィンチャーによって描かれてたことに感動する。この先折に触れて見返すであろうかけがえのない作品になるとおもう。 題材やプロットにおける『市民ケーン』との類似は

[mad-tea]

"フィンチャーのキャリアは、愛に守られた人物（『エイリアン2』の少女ニュート）をあっけなく殺してしまうことから始まったが、本作ラストで初めて、情けないくらい他者とのつながりにすがりつく男の姿が描かれた"

[guldeen]

意外とというか、Facebookの開発の背景や動機についての部分ほど、"なぜか"メディアで語られる事は少ない。そこをちゃんと触れてる(というか、開発者の抱える懊悩をも指摘)批評は、価値がある。

[dragon-boss]

《フィンチャーが基本的に人間を信じていない》《栄光をつかんだ自らを強烈に皮肉ったナンバー"Baby,You're Rich Man"をビートルズが歌いだす。完璧》