ノア・スミス「アメリカはどうやってソフトランディングを達成したのか？」（2023年12月20日）

大いに待望されていた「ソフトランディング」（軟着陸）が，ふつうなら一筋縄でいかないはずなのに，どうやらアメリカでは達成できそうだという点で，大半の評論家たちの見解は現時点で一致してる――雇用や賃金に痛手を与えずにインフレ率を下げるという難業が成し遂げられそうだ． USスチール買収の件について書こうと思ってたけれど，鉄鋼業の歴史について読むべきものが積み上がってしまってる．そこで，そっちは明日に回さなくちゃいけない．さしあたって，マクロ経済の話を手早くやるとしようか． 大いに待望されていた「ソフトランディング」（軟着陸）が，ふつうなら一筋縄でいかないはずなのに，どうやらアメリカでは達成できそうだという点で，大半の評論家たちの見解は現時点で一致してる――雇用や賃金に痛手を与えずにインフレ率を下げるという難業が成し遂げられそうだ．というか，ぼく個人が「ソフトランディング」と呼んでいただろう結末よ

[tick2tack]

なぜ米国は雇用や賃金に悪影響を受けずインフレ率を下げられたのか、4つの理論。1.一時的供給ショックだった 2.財政・金融政策は経済に影響しない 3.需要側と供給側双方にショックが起きてた 4.人々の予想の影響

[maturi]

クルーグマンらの「長い一過性インフレ」説は，ようするに FRB に意義なしという理論｜予想は魔法の様に効果があったのかもしれないし、なかったのかもしれない｜himaginary氏とはimmaculate訳語のチョイスに個性が出ますね