僕たちもまた山上徹也のひとりにすぎないということ｜人格OverDrive

安倍元首相銃撃事件を受けて 2022 年 7 月に 「父、 文鮮明のこと——負の現人神」 という記事を書いた。 だいたい次のような話だ。 終戦後、 天皇という家父長を失った朝鮮半島に再臨の現人神あらひとがみを名乗る教祖たちが雨後の竹の子のように生まれる。 はじめはどんぐりの背比べじみたところがあった。 けれどもそのうちの一つが猥褻なミームとしての頭角をあらわし、 感染爆発を引き起こすことになった。 そこでの僕の関心は、 それを邪悪な淫行集団として切り捨てるのではなく、 その背景にあるものを掘り下げることにあった。 その一環として、 極東の近現代史のなかに事件を位置づけることで浮かびあがってくるものを探った。 そこで言いたかったのは、 かつての日本には神のために自身や他人の生をも犠牲にすることのできる 「神の子」 たちがいたということ、 それゆえに安倍元首相銃撃事件によって噴きあがった血塗ら

[masgaram]

間違いなく文鮮明のせいで自分が生まれてしまったのだとしたら、普通の人みたいに「詐欺師」「宗教は嘘」で簡単に片付けられなくて、これくらい言葉を積み重ねなくてはいけないのだなと。泣いてしまう。

[mazmot]

今回の事件だとか宗教を名乗る組織のことだとかは完全に抜きにして、「なぜ死んだのが自分ではなく彼だったのか」みたいなことは、私も若いころからずっと考えてきた。そういう意味で何かシンクロするものを感じたな

[dltlt]

「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と書いているのだから「物語が山上さんをそそのかした」との読みはどうなのか。「最も影響力ある広告塔を潰す」だけの物語？

[todojun]

この文章がまさに物語風で読みやすく、一気に読んでしまった。 解釈するのにもう少し時間が必要でまだ言葉は出てこない。

[kylemranderson]

虐待の物語として読んだ。虐待者の物語を断ち切るのではなく、解釈し直す。 この方の語る物語に救われている自分に気づく。自分がどういう物語の中にいるかを知りたい、という人の物語に共感する。

[tomisyura]

“Nation/stateの訳語である国家にも「家」の文字が入り込んでいるように、この国では「家」の持つイデオロギーがいかに強固なものであるか分かる”

[kash06]

私自身にもっと知恵か、求める力か何かがあれば、このように物語論を俯瞰的に見る事が出来るのかもしれないが、何か穏当で批判を避け続ける物語を持って、現実の見方をいじりながら調節しているのかもしれない。

[c_shiika]

社会学の呪術的なものをほどいていく手付きみたいなものに助けられた覚えがあるので（自分の場合は構造主義だったけれど）前半を興味深く読んだ。後半を読んで、自分には統一教会に割く関心の余地がないなと思った。

[cj3029412]

力作だけどただの凡庸な銃撃殺人事件です。法の裁く部分は法が裁けばいい。それ以外は何をどう語ろうと物語に引き寄せられていく。分った上で同じ阿呆ならと踊るのには賛成です。

[kamm]

しんどくて1割ほどしか読めなかったけれど、あれだけ家族を無茶苦茶にさせられても母親本人に憎悪が向かずにいまだに愛情があるらしいので、山上は特殊な環境なのかなと思ってしまう。理解も共感もできないもの

[chitaponta]

https://archive.is/ZDb5s

[ene0kcal]

ちょいと読む気になれなかった。いつか読みたい。

[Betty999]

私も反応した一人ではあるが、この人が規定した「物語」の始まりが、その結果を産んだとは思えなかった。いわばバタフライエフェクトのようなもので証明が難しいように思えた。ただ、この人の苦しみは強く伝わった

[nabinno]

完全にあちらにいってしまった親を持つ身として教団に憎しみが向くのは普通の感覚で、親に対して動物程度の侮蔑の目を向けたとしてもなお、その憎悪を捨てきれないのは不幸よな。距離感が完全に狂ってしまった。

[letsspeak]

日本固有の流れみたいな点は本当にそうなのか精査必要じゃないかな。みんなそういう特別感に騙されて宗教を信じがち

[honma200]

このサイトのデザインカッコいい

[kkcibo]

ネット上で繰り広げられる共感と分断の嵐はこうした人間と物語の共生関係によって成り立っていると思われるが、俺はもうそれをコントロールする術などないと諦めている人間なので、掘り下げる意欲もないと気付く。

[metroq]

あとでよもう

[jkob]

なんでまともに本も読んでなさそうな低知能なネトウヨほど「文系」を語りたがるのだろう

[kondoly]

そうやって緻密に編み上げた誰かという名前の着ぐるみを着て、着ぐるみの外装に相応しき動作をしてみせるのなら、相応の対価を支払うべきなのでは。

[nakag0711]

多義的な物語というのは実際にはありうるけども…あまり整った物語には見えないのでは。世界で起こった出来事のうち語り手が示したい評価に納得してもらうのに必要な範囲の出来事が切り取られて来たのが物語では

[natu3kan]

ふんわりとした社会共通のロールモデル失われた時に現れる、新興の思想が経済成長や国家運営の失敗による閉鎖感によって一気に拡大する。新興宗教が経済発展という現世利益で成長とか共産主義革命を起こし一大勢力に

[strkmk]

安易に読めば、 読み手のほうがひとつの物語のボーダーに囚われ、 その視野の狭さを露呈することになる

[ite]

長い。物語とか良いから、日本の文系はまず「自分の主張を端的に述べる」という世界中の研究者が行なっている基礎の基礎をできるようにするべき。

[gan5843]

“祝福”二世のほうが縛られているね。これこそ「(実の)親の因果が子に報い」。真の父母からも実の親からも自由になれ。

[aox]

クローン技術でしょうか

[circled]

例えばチンギスハーンの子孫は現代に1600万人くらいいる計算になるから、歴史を眺めてると殆どのカルトの教祖の影響力なんて霞むぞ？

[choco_potta]

統一教会成り立ち

[donovantree]

ここまで客観的に「物語」を対象化できているなら、自分の人生に無理やり付与された「奴らの物語」に付き合う必要はないことも分かっているはず。それでも抜け出せないのがカルトの恐ろしさということなのか。

[anmin7]

“非常に性格の悪い人間”は”家出と非行”を繰り返したりしませんよ。

[mak_in]

この件に関しては東海オンエアの虫眼鏡氏のラジオが興味深い。宗教二世→若い頃白血病＆通常医療無→宗教離脱＆家族と決別→人気YouTuber。基本宗教は認めつつも自分は抜けた、勝手にやってろ、巻き込むな、のスタンス

[uehaj]

文系の力は凄いな。この数年で読んだうちで一番意義深く豊かな記事だ。/国家=イエ=家庭なる構造に否応なく自己規定された民族たちの戦いの物語

[hokado]

単純な物語しか流通しない現状と、それもすぐ忘却される懸念は感じる。思想を抱えた犯罪者の持つ物語について、大塚英志の物語論を思い出す。創作論としては成功したといえないが、真摯に向き合おうとしていた。

[petitcru]

物語から自由になるために瞑想に取り組んでいる