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【座談会】セカイ系・日常系・感傷マゾ――フィクションと私たちの関係、20年間のグラデーションを探る(初出:セカイ系同人誌『ferne』) - ferne blog
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【座談会】セカイ系・日常系・感傷マゾ――フィクションと私たちの関係、20年間のグラデーションを探る(初出:セカイ系同人誌『ferne』) - ferne blog
この座談会は、本ブログの運営者である北出栞が2021年秋に自費出版した書籍「セカイ系同人誌『ferne』」... この座談会は、本ブログの運営者である北出栞が2021年秋に自費出版した書籍「セカイ系同人誌『ferne』」に収録されたものです。書籍の販売は現在もウェブストアで行っていますので、ご興味おありの方はぜひチェックしてみてください(「セカイ系」をテーマにここでしか読めないインタビューや論考を多数収録しています!)。 以下に掲載する座談会のテーマは、「セカイ系」「日常系」「感傷マゾ」という、3つのフィクションジャンルのグラデーションを探っていこうというものだ。 なぜこの3ジャンルなのか。「日常系」は「空気系」とも呼ばれ、世紀末や2000年問題、米同時多発テロなど「世界の終わり」を予感させる空気が色濃く残る「セカイ系」の時代を超え、東日本大震災が起こるまでのどこか弛緩した2000年代半ば~後半、その存在感を示したジャンルである。一方、「感傷マゾ」は2010年代半ばに登場した比較的新しい概念で、感傷的