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山は踏みたし命は惜しし ―東西熊害物語― - 書痴の廻廊
不運な男がいた。 銃を携え、狩り場に進み出、首尾よく獲物を発見し、急所めがけて引き金を落とす。 何... 不運な男がいた。 銃を携え、狩り場に進み出、首尾よく獲物を発見し、急所めがけて引き金を落とす。 何百回と繰り返してきた動作であった。 ところがこの日、山脈みたいに隆々と盛りあがった筋肉を持つ熊を向こうに回したる、この瞬間のみに限って銃は彼を裏切った。 轟音も、硝煙も、反動もない。 弾は不発だったのだ。 (まずい) 慌てている暇もない。思考も血潮も、すべてが凍った。 (Wikipediaより、熊害) 熊は既に彼の存在を察知している。察知しているどころではない。眉間に殺意を漲らせ、三秒後にでも躍りかからんばかりの姿勢だ。最初の一射で確実に仕留める自信があったればこそ、この間合いをゆるしたのである。 ところがもはや前提は崩れた。次弾装填の暇はない。舞台は一七九〇年のスカンディナヴィア、欧州大陸に於いてさえマスケット銃が主流の時代。筒先から炸薬と弾を補充する、しち面倒な動作のすべてが終わるまで、の
2022/10/10 リンク