淀川長治は辛口映画評論家だった - 破壊屋ブログ

ちょっと前に映画の悪口に関する議論で 淀川長治もダメな作品を貶すことはなかった というコメントが人気コメントになっていましたが、それは誤解です。淀川長治はバリバリの辛口映画評論家でした。テレビで映画を褒めまくる自分を自己批判するコラムまで書いてました。 淀川長治という存在を 映画評論家として知っている人 テレビタレントとして知っている人 で受け取り方が違うのは当然です。ただ「淀川長治は映画を貶さなかった」はちょっと違うでしょう。 私は90年代後半からインターネットの映画BBSで映画の感想投稿をしていましたが、その時から 誰かが映画の悪口を書く 「淀川長治は映画の悪口を言わなかったよ！」とレスがつく 「淀川長治は映画の悪口言いまくっていたよ！」と注意される というループを四半世紀も見続けています。

[hakaiya]

まだ「悪口は言ってなかったんじゃないの？」とコメントする人がいるのか。「ばい菌」とか「吐き気がする」とか悪口芸が凄い人ですよ（リンク先は書籍のキャプチャです）。https://twitter.com/funkuso2nd/status/1667418338161721346

[rider250]

淀川氏は好きで著書も何冊か持ってるが「物事全般（対人関係も）に好き嫌いが激しく辛辣で世の中を斜めから見てる人」という印象を持った。ある意味、現代の我々が見る（想像する）キッツいオタクそのものって感じ。

[haha64]

北野武を絶賛した時に映画マニアが衝撃を受けたのはあまり褒めない人だったから。公告批評で長年おすぎと対談形式の映画評やってたけど、おすぎよりはるかに辛辣だったと思う。

[jnkfkt]

「私は嫌いな人に会ったことがない」という講演を終えた淀川さんが、面会希望者を通していいかとスタッフに尋ねられ、「やめて！あの人、大っ嫌い」と答えたというエピソードが大好き

[ytakadt50]

TVでは作品が残念でも極力大勢が興味を持つような前説と、鑑賞後に損したと思わせない一言を付ける、気遣いに溢れた解説者だった印象が強い。吹き替え声優陣共々、昭和のTVロードショー枠を充実させてくれた大功労者

[dskmtbr]

蓮見重彦御大との対談本とかめちゃ面白い。2人とも違った方向性なれど、どんなジャンルでも観てる上に、ああ、学のある人の放つ悪口ってこんなに多様で豊かな表現があるんだ、と笑いながら読める。

[hayakuzaka]

確かテレビに出るときの肩書が「映画解説者」、書き物のときは「映画評論家」で使い分けていたのではなかったか。

[JohnnyJosui]

映画専門誌では罵詈雑言な辛口批評家であったとしても、世の中の大部分は「日曜洋画劇場」のテレビ向けの淀川氏しか知らないのでしょうがない。

[cider_kondo]

ご多分に漏れず自分も「日曜洋画劇場の人」認識だったが、中学生ぐらいの時に「スクリーン」か「ロードショー」でテレビとは別の顔があると知った(前後して、ラジオか何かで評論の仕事に対する姿勢を聞いた気もする

[lenore]

淀川さん、TVのロードショーでは嘘は付かずに褒めれるところを口にする(映画としてはダメでも女優さんがきれいですねとか、大迫力の◯◯でしたねとか)よう心掛けてると聞いたことがある

[debabocho]

テレビタレントとしてもクリシェ的な挨拶ぐらいしか覚えていない世代だけど、映画にしろ役者にしろすごく美意識があって、例えば特攻野郎Aチームのコングが嫌いだったという話を聞き妙に納得したものだった。

[toya]

めちゃくちゃ辛辣な人だと思ってた

[seitenugetsu]

ハスミがその後継者みたいなもんだな

[vital-myu]

この辺のことを日テレの「知ってるつもり？！」で知り、日曜洋画劇場のイメージしかなかった自分は子供ながらにそうなんだ！と思った記憶がある(調べたら1999年3月14日放送でした)

[yarumato]

“テレビで映画を褒めまくる自分を自己批判するコラムまで書いてました。”

[naruruu]

従兄が80年代に淀川さんの映画勉強会に参加してたけど、当時集まってたコアな映画好きには早口で辛辣な話を楽しげにする人だったそう。どっちも本当の淀川さんで良いような。

[sukekyo]

淀川さんも水野晴郎さんも鴻上尚史さんが監督した「ジュリエットゲーム」を貶したのをよく覚えてます。なぜならあの映画は大好きでしたから。言葉少なく「あれはダメ」みたいに片付けるから聞き逃した説？

[kori3110]

他人の全体像を断言できるほど知るには、それなりに調査なり長年の公私における付き合いなり色々必要だよね、というのは心したいところ/昨年河出文庫で「映画ベスト100」再刊されてたから、読んでみようかな

[sf2k12vc7]

淀長さんの映画評論読んだ記憶がほぼない中で、唯一覚えてるのが、頭角現し始めたころのブラピを切り捨てる「レッドフォードの真似ばかりで本当にイヤ。大嫌い」的一言。随分テレビと調子が違うな、の印象とともに。

[kamezo]

テレビの洋画番組での淀長さんと、雑誌や書籍での淀長さんはさながら別人の如しだったのね。昭和育ちのジジイでそこそこ洋画好きだけど知らなかったわ。事例を知りたい気もする。

[Shin-Fedor]

ムツゴロウさんとか淀川さんはわりと好戦的で短気で激情的なヤクザみたいな人なんだけど、テレビの影響で優しいおじいちゃんみたいなパブリックイメージが定着していた印象。蛭子さんの受容のされ方に近いのかな。

[daishi_n]

日曜洋画の淀川長治さんは「タレントとして」放送する映画の見どころを言ってた、ということだろうね

[kohgethu]

ブコメ眺めてると「ワガママな女の人」なイメージを持たざるを得ない。そんな人が人付き合いの取捨選択権を持った「だけ」で済んだのが社会にとっての幸いだったのかも。

[Shinwiki]

ルパンは人を殺さない、みたいなのに通じるとこがある(ころしてる

[sekiryo]

自分の家は名家だったけど嫁も娶らず絶えさせてやったざまぁみろとか言ってて結構気性は激しい人だったんだけど、日曜映画劇場の批評家で無く導入の立場としての柔らかい語り口の好好爺の印象が強すぎるのはわかる。

[brimley3]

テレビでは「やさしそうなおじいちゃん」だからなぁ。刷り込みが違う。

[prosp00]

淀川さんは貶すのも一流だったが褒めるのも一流だったよ。そこが罵倒一辺倒のネット評論家達とは一線を画す、

[htnmiki]

知らんかったわー

[tigercaffe]

水野晴郎は悪口は言わないけど、最後の締めのセリフで分かるようにしてたり、その辺と勘違いしてる気がする。お二人共90年代に入るとテレビのコメントでは悪口はほぼ0だった印象。

[mugi-yama]

↓月曜ロードショーで「世界が燃えつきる日」やった時、荻昌弘は本編後の解説で「日本に原爆落としたアメリカ人は核戦争に対して未だにこんな認識しかない」とボロクソに言ってましたヨ（オフトピ）

[mohno]

これから放送する作品の悪口なんて言わないよなあ、という話かな。テレビの影響は大きい。評論家の評論なんてわざわざ読まないもん。/荻昌弘氏は酷評した（らしい）映画を放送するときに気まずそうに言い訳してた。

[mr_yamada]

町山智浩も自身がテレビやラジオでやってるのは「映画紹介」で、紙のメディアに掲載する文章だけが「映画評論」だとして、明確にスタンスを変えてるという趣旨の発言を何度かしている

[ackey1973]

子供の頃は、“テレビでいつも映画褒めてるおじいちゃん”という認識しか無くて、後に文章よんで驚いたわ。

[tanority]

映画って本当にいいですよね〜 さよなら、さよなら あの柔らかい物腰を毎週見てたら、優しい人って刷り込まれるよな

[differential]

わぁすごく的確に辛辣なこと言う！と思うことはあったなぁ淀川さん。ただ基本的には名指して彼が嫌いな映画を貶すようなことはあんまなかったような。「こういう映画はダメ」みたいなことはよく見かけた