第277回 「ない」だけど「無い」わけではない

辞書編集者を悩ます日本語とはなにか？──『日本国語大辞典』など37年国語辞典ひとすじの辞書編集者がおくる、とっておきのことばのお話。 まずは問題から。 A 「そっけない」「あじけない」「いくじない」「かぎりない」 B 「あどけない」「せわしない」「せつない」「はしたない」 AとBに掲げた語はすべて末尾に「ない」が付く形容詞だが、Aの語例の「ない」とBの語例の「ない」は別のものである。その違いを答えなさい。 このような問題が学校のテストで出題されることはまずないであろうが、答えは、Aの「ない」は名詞に付いて否定の意を含む形容詞をつくる語であり、Bの「ない」は性質・状態を表す語（多く、形容詞語幹・形容動詞語幹など）に付いてその意味を強調し、形容詞をつくる接尾語である。 つまり、Aはすべて名詞＋「無い」で形容詞となった語ということになる。 「そっけない」の「そっけ」はおもしろみやあいその意味、「

[world24]

「美味しい、美味しそう」「楽しい、楽しそう」で予測の活用法になるのに「かわいい、かわいそう」で意味が変わるのは何で？

[tasknow]

どうでもいいけど点線の罫線めちゃ見辛いからやめてほしい

[minamihiroharu]

助詞の「の」が挟めるか挟めないかで区別できるような気もするが、「あどけのない」みたいな誤用があっさり発生してダメっぽいｗ

[okishima_k]

「おぼつかない」は「覚束無い」と書く。動詞の否定ではない

[gm91]

しらないあるよ。

[mugi-yama]

エート要するに「名詞に付いて否定の形容詞を作る『ない』」「強調の形容詞を作る接尾語の『ない』」「打ち消しの助動詞『ない』」の三種類あるってことでいいの？

[oshishosan]

嘉門達夫ネタ「ないこともないということは、否定できないには違いないかも知れないが、必ずしも有り得ないわけではないと言う意味では、なきにしもあらずと、言えなくもないとは、限らないとも、思えません」

[yarumato]

“名詞＋否定の「無い」：そっけない　あじけない　いくじない　かぎりない。　性質・状態語（形容詞語幹・形容動詞語幹など）＋強調の「ない」：あどけない　せわしない　せつない　はしたない”

[tybalt]

否定の言語空間と強調の言語空間に同じ「ない」を使ってしまったのか。森羅万象を一意に表すには音が足りない問題。

[kako-jun]

マレーシア料理の「ろてぃちゃない」は、すごく日本語っぽいと思う

[tGsQqV]

子供の頃「だらしない」が不思議だったのを思い出しました。だらだらしてるのに「だらし」が「無い」なの？って思えて。