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23 - 異能探偵(空っ手) - カクヨム
何の予兆もなく、それは訪れた。湿気った癇癪玉を思わせる、小さな破裂音。 「きゃっ!」 スプーンの先... 何の予兆もなく、それは訪れた。湿気った癇癪玉を思わせる、小さな破裂音。 「きゃっ!」 スプーンの先端が、急勾配の放物線を描いて前方に吹き飛んだ。 将門のバックレスの靴にぶつかり、哀れにも切断されたスプーンの首は、砂っぽい地面の上にずしりと転がった。 声も出ない壱八の傍らで、将門は小さく唸って空の指先にまじまじと見入った。 少女の念動力は、ともすると青年に匹敵する、いや、それを超越する威力なのではないか。指でもぎることなく、頭部を柄から切り離す手法は共通だが、スプーンのちぎれ方がまるで違った。空の手に握られたスプーンは、彼女の視線から身を剥がすかのように、頭部だけ手の内から飛び退いた。その際、バチンという鈍い破壊音すら発せられたのだ。 吹き飛び具合からして、スプーンの柄には相当な衝撃、圧力が加わったはずだが、将門が拾い上げたスプーンの切断面は、実に平坦で綺麗なものだった。その点は飛駆の事例と