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田村隆一の詩「木」
木は黙っているから好きだ 木は歩いたり走ったりしないから好きだ ほんとうにそうか ほんとうにそうなの... 木は黙っているから好きだ 木は歩いたり走ったりしないから好きだ ほんとうにそうか ほんとうにそうなのか 見る人が見たら 木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で 木は歩いているのだ 空に向かって 木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ 木はたしかにわめかないが 木は 愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて 枝にとまるはずがない 正義そのものだ それでなかったら地下水を根から吸いあげて 空にかえすはずがない 若木(わかぎ) 老樹(ろうじゅ) ひとつとして同じ木がない ひとつとして同じ星の光のなかで 目ざめている木はない 木 ぼくはきみのことが大好きだ 田村 隆一(たむら りゅういち)。1923年(大正12年)3月18日 に生まれ、1998年(平成10年)8月26日)に死去。日本の詩人、随筆家、翻訳家。詩誌『荒地』の創設に参加し、戦後詩に大きな影響を与えたと伝えられている。 田村隆一