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そろそろかい?追熟中のサツマイモを試して喰らう
事務所の奥の片隅に、ひっそりと置かれた段ボール。春には、相棒からの品々が入っていた。 秋になると、... 事務所の奥の片隅に、ひっそりと置かれた段ボール。春には、相棒からの品々が入っていた。 秋になると、それは収穫したサツマイモの寝床となった。新聞紙に包まれながら、僕に食べられる日を待っている。そう、先月十日に掘ったいも。ただいま絶賛追熟中なのである。 去年の芋は、そのまま家に持ち帰った。さて皆さん、そしたらどうなったと思う? 「このいも全然甘くない! なんか思ってたのと違う」 昨年の記事にも書いたように、不評の声が上がったのだ。僕の畑の前任者。そのオカンさえもが言うのだからトラウマだ。 いくらド素人な僕だって、堀ったばかりのいもの糖度が低いことくらい知っている。 さつまいもだってかぼちゃだって、収穫したら一ヶ月くらい寝かせて食す。人はそれを“追熟”と呼ぶ。そんなの江戸時代からの常識である。知らない方がどうかしている。 そこの愚かなるキミ。なにゆえ……待てぬ? すぐ食べた? 一からか? 一から