ひきこもり問題視されぬ社会へ 当事者、臨床家、研究者30年を語る（毎日新聞） - Yahoo!ニュース

「『ひきこもり』の30年を振り返る」と題した岩波ブックレットが出版された。「ひきこもり」に対する社会の認識や当事者像、医療面のアプローチなどが大きく変化したこの30年。当事者、臨床家、研究者の3人がざっくばらんに語り合い、未来への視点を共有している。 【8050問題】親亡き後に待つ兄弟姉妹の葛藤 当事者である林恭子・一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事、臨床家の斎藤環・筑波大学教授、研究を続けてきた石川良子・松山大学教授（現立教大学教授、松山大学非常勤講師）の3人が、2022年12月に立教大で開いたシンポジウム「『ひきこもり』の20年を振り返る 当事者・治療者・研究者の対話を通して」の内容に加筆した。 ◇時間かけ、語れなさを克服 この本の最大の特徴は3者があくまでも横並びであることだ。「ひきこもり」が社会問題化したのち、長く当事者が声を上げづらかったり、逆に臨床家や研究者が敬遠、警戒され