「シリア革命」が13年目に突入：抗議デモを危機に晒すエコーチェンバー（青山弘之） - エキスパート - Yahoo!ニュース

「シリア革命」が始まってから3月15日で13年目に入った。 2011年に「アラブの春」がシリアに波及することで始まったというこの革命は、当初は平和的デモを通じて、体制打倒、自由と尊厳、そして民主主義の実現をめざそうとした。だが、政府による過剰な弾圧、反体制派の武装化、アル=カーイダ系組織を含む過激派と反体制派の融合、諸外国の干渉によって混乱は増し、「シリア内戦」、あるいは「シリア騒乱」、「シリア紛争」と呼ばれる未曾有の紛争に発展した。 英国で活動する反体制系NGOのシリア人権監視団がこれまでに発表したデータを集計すると、2023年12月31日時点で死者は39万2294人（行方不明者を除く）に達している。またUNHCR（国連高等難民弁務官事務所）によると、2024年3月7日現在、総人口2100万人のうち504万人が難民として周辺諸国での生活を余儀なくされている。OCHA(国際連合人道問題調整

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「政府当局による弾圧が行われなかったこと――それがデモの威力を奪った。より厳密に言うと、デモが当局の暴力を誘引せず、弾圧を免れたという逆説が、デモを無力なものとした。」挑発して被害を出すのが目的と。