お金がタダになる話を聞いてほしい。ＡＩによる雇用破壊の先に待つもの ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

近い将来、お金はタダになると本気で思っている。「そんなバカな」と言われても、どう考えてもそうなるとしか思えない。現在でも給付金というかたちで、欲しい人は１０万円をタダでもらえている。少しずつそういう機会が増えていくのではないだろうか。「コロナ」による休業や営業自粛は、いずれＡＩによる雇用破壊というかたちで人類規模のものになる。それが常態となれば、どうしてもお金はタダになるしかない。 もともとお金はタダみたいなものである。ドルにしても円にしてもユーロにしても、すべての法定通貨は広告紙や新聞紙と同じ紙切れに過ぎない。貨幣は人類がつくり出した最強のフィクションと言っていいだろう。お金が価値をもつのは「みんなお金は価値あるものだと信じているらしい」と、全人類が相互に信じているからである。お金がタダにならないのは、多くの人が「お金を稼ぐことは必要だ」という幻想をもっているからである。 たしかに昔はそ

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“片山恭一”