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短編小説:たぬきの恩返し|きなこ
リョーコちゃんが俺に持たせた荷物の中に古い3合炊きの電気炊飯器がある。それはまるでサザエさんに出... リョーコちゃんが俺に持たせた荷物の中に古い3合炊きの電気炊飯器がある。それはまるでサザエさんに出てきそうな昭和風フォルムの白い電気炊飯器で、俺は最初それを「いらへんて」と言った。 「リョーコちゃん俺、飯とかあんま炊かんて、むこうではサトウのごはん食うて生きていくつもりやし」 「アカン、ちゃんとご飯を炊かへんと食費が高うつくやんか、絶対に荷物の中に入れとき」 正月の鏡餅のように白くぽってりとしたフォルムでかつ、その首の上に乗っかる顔がタヌキそっくりのリョーコちゃんは、普段はたんわりと穏やかで、俺には滅法甘い人なのに、この時ばかりはいつになく強行だった。 「いらんて」 「いるて」 「いやいらんて」 「いや絶対いるねんて」 「なにを根拠にそう言うねんな」 「ええから、こういうのは理屈じゃないねんて!」 結局、俺はリョーコちゃんと「いる」「いらない」の応酬を繰り返すことが面倒くさくなってリョーコち
2024/04/02 リンク