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アジテーションに殺されない—「上野祝辞」をどう読み解くか(前編)|佐藤知佳
はじめまして。私、佐藤知佳(@chktne)と申します。 去る2019年4月12日、平成31年度東京大学学部入学式... はじめまして。私、佐藤知佳(@chktne)と申します。 去る2019年4月12日、平成31年度東京大学学部入学式において上野千鶴子さんが「祝辞」を述べてから、早いもので一ヶ月が経ちました。件の「祝辞」に関しては既に多くの方々によって様々な指摘がなされており、話題としてはとうに収束している感もありますが、私なりの考えを書き残したいと思い、筆をとった次第です。 フェミニストが「上野祝辞」を批判したらおかしいですかさて、このテキストではこれから、「上野祝辞」の批判的読解を示していくことになるのですが、内容に入る前にひとつだけ、言っておきたいことがあります。 いま「こいつ反フェミなんだ」って思った人、ちょっと待った。 いや、わかりますよ。日本フェミニズムの第一人者たる上野千鶴子のスピーチを前にすると、すべてが「女性差別に反対する正しい人たちか、グネグネと言い訳をして女性差別を維持したい間違った人
2019/05/13 リンク