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開かない自動ドアの向こうから、君の泣き声を聞く|岡田 悠
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開かない自動ドアの向こうから、君の泣き声を聞く|岡田 悠
子どもが産まれた。 妊娠がわかったのは4月下旬。ちょうど結婚式を直前で中止したあとのことだ。式を挙... 子どもが産まれた。 妊娠がわかったのは4月下旬。ちょうど結婚式を直前で中止したあとのことだ。式を挙げることはできなかったけど、思いがけない吉報に喜んだ。でもこういうものはなにが起こるかわからないし、なんとなくこういうご時世だし、ほとんど誰にも報告することはなかった。 とくに夏頃までは外出することに人一倍神経質になって、近くのスーパーへ出かけるのもためらった。ついこの間まで新婚旅行で南極に行くほどの旅好きだった僕たち夫婦は、近所から出ることもなくなり、部屋の中ですくすく大きくなるお腹を撫でて過ごした。ただ在宅勤務になったことは、つわりのきつい時期には不幸中の幸いだった。 混迷を極める世間のことはまるでスマホ越しの遠い世界のようで、部屋での日々は至って平穏に過ぎていった。お腹にいる君は昼にはしんと静まりかえっているのに、日が沈んだ途端に、うにょうにょ、うにょうにょと激しく動く。産まれる前からし