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望月優大『ふたつの日本』と、移民家族の歌としてのキリンジ「エイリアンズ」|柴 那典
■これは「彼ら」の話ではなくて、「私たち」の話 望月優大さんの新刊『ふたつの日本 「移民国家」の建... ■これは「彼ら」の話ではなくて、「私たち」の話 望月優大さんの新刊『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』を読んだ。 いろんなことを考えさせられる、とても興味深い本だった。 本の内容は、タイトルのとおり、「いわゆる移民政策はとらない」というスタンスを取り続ける政府の“建前”と、労働力を求める企業の“現実”によって引き裂かれ、在留外国人たちが複雑な立場に置かれ続けている日本という国の構造を精緻にルポルタージュしたもの。本文にはこんな風に書かれている。 日本で暮らす外国人は増えている。人工の2%といえば先んじる欧米などの移民国家に比べてまだまだ少ないが、確実にその数も、割合も増え続けている。そして、政府が急いで「特定技能」の在留資格新設へと走ったことからもわかるように、今後もしばらくその趨勢は変わらないだろう。「日本人」は減っていく。そして「外国人」は増えていくのだ。自然にそうなったのではな
2019/04/08 リンク