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「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ|竹村俊助/編集者
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「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ|竹村俊助/編集者
「さて、書くぞ」 そう思って、パソコンに向かってパチパチとキーボードを叩く。ほどなくして目の前には... 「さて、書くぞ」 そう思って、パソコンに向かってパチパチとキーボードを叩く。ほどなくして目の前には到底「おもしろい」とは言えない文字のかたまりが現れる。 「(うーん、こんなはずじゃないんだけどな。文才がないのかしら……)」 ため息ひとつついて、パソコンをパタンと閉じる――。そんな経験はないでしょうか? ぼくにはしょっちゅうあります。 なぜこんなことが起きるのか。 それは自分への期待が高いからではないでしょうか? 文章が書けない人、筆が止まりがちな人というのは、往々にして「自分に期待しすぎ」なのです。 頭のなかに名文がポッと浮かんでそのままスラスラ書けるような人は一部の天才だけでしょう。普通は自分から出てきた文章(?)のクオリティの低さに絶望してしまいます。 ただ、絶望している場合ではありません。むしろ、そこからが勝負なのです。脳から出てきた「粘土」をこねくり回して、なんとかカタチにしていく