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「今から行って、お前らをぶち殺す」会長の自殺、師匠・力道山の急死、突然のボクサー引退…“アントニオ猪木の同門レスラー”波乱万丈の人生(細田昌志)
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「今から行って、お前らをぶち殺す」会長の自殺、師匠・力道山の急死、突然のボクサー引退…“アントニオ猪木の同門レスラー”波乱万丈の人生(細田昌志)
「よく憶えてないけど、とにかく無我夢中でやったんだ。仲間の前でみっともない試合は出来なかったし、... 「よく憶えてないけど、とにかく無我夢中でやったんだ。仲間の前でみっともない試合は出来なかったし、何より師匠(力道山)も観に来ていて、最前列に座っていた。『こりゃ下手な試合は出来ない』って緊張したな。だって、つまんない試合をしたらぶん殴られるからね。プロレスの試合でもそうなんだ。師匠は、少しでも選手の気合が入ってなければ、試合中でも構わずに、ずかずかリングに入っていって、選手をボコボコに殴る。本当の話だよ。場内騒然だよ。信じられないだろう。だから、ボクシングでも同じことが起きないとも限らないと思ってさ。対戦相手よりそっちがおっかなかったくらい」 試合は白熱したものとなった。1R開始早々に右ストレートでダウンを奪った琴音だが、その後は気ばかりが焦り、大振りが目立った。逆に対戦相手のジャブを被弾し続け、思うように攻められず、ダメージは蓄積していく。そして3R、琴音が起死回生のストレートを放ったと