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浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館
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浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館
浮世絵版画には、いろいろな文字が書き込まれています。たとえば、こちらの歌川国貞「二十四好今様美人... 浮世絵版画には、いろいろな文字が書き込まれています。たとえば、こちらの歌川国貞「二十四好今様美人 甘い物好」を見てみますと、画面のいたる所に文字が散らばっています。 読める文字もある一方で、不思議な形をした謎の記号も。 実は、これらの文字、浮世絵が制作された背景を知るための重要な手がかりなのです。今回は、浮世絵に描かれた文字の秘密に迫ってみましょう。 ①題名 右上にある赤い長方形は、作品の題名です。「二十四好今様美人」(「十」は五の文字を2つ並べています)というシリーズ名が記されています。 孝行に優れた中国の24人の人物を「二十四孝」といいますが、その「孝」を「好」ともじり、芝居好き、酒好き、祭り好きなど、いろいろなものが好きな女性たち24人=「二十四好」を集めたシリーズとなっています。 注目は振り仮名。「二十四好今様美人」という題名は、そのまま「にじゅうしこう いまようびじん」と読んでし