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あっちゃんの入学式。 - 言葉と記憶の小径。
あっちゃんは一つ上のいとこである。1年生にしてはからだは大き目で、少しいかつい感じはしたが、大人... あっちゃんは一つ上のいとこである。1年生にしてはからだは大き目で、少しいかつい感じはしたが、大人みたいに穏やかな口調で話す、気持ちのやさしい子どもだった。 洋裁職人だった母は、入学のお祝いにとジャケットに半ズボンのスーツ、ワイシャツ、蝶ネクタイの一式をしつらえ、旭川のあっちゃんのうちまで届けに行った。でも、あっちゃんは、母の縫った服で入学式を済ませたあと、1カ月もしないうちに死んでしまった。脳腫瘍だった。 お葬式には、入学式のあとクラス全員で撮った記念写真の、あっちゃんの部分だけを四つ切に伸ばしたピンボケ気味の遺影が飾られた。真っ白なワイシャツに大き目の蝶ネクタイ、グレーのジャケットを着こなし、校章をつけた皺のない帽子を被ったあっちゃんは、額のなかで恥かしそうに笑っていた。喪服を着たおばさんが「大ちゃん、来てくれてありがとうね」と生まれたばかりの赤ちゃんにふれるときみたいなやさしさで、私の