『この世界の片隅に』の敗戦の日描写の嘘っぽさの理由を坂口安吾が教えてくれた。 - 読む・考える・書く

『この世界の片隅に』では、いわゆる「玉音放送」で天皇から臣民に対して帝国日本の敗北が宣言されたあの日の様子を、次のように描いている。[1] すず以外の北條家の人々（やラジオを聞きに来た近所の人たち）は、実にあっさりと敗戦を受け入れて、まるで何事もなかったかのように日常へと戻っていく。 一方すずは天皇自身の言葉にも納得せず、憤然と外に出て、あの太極旗と慟哭のシーンへとつながっていく。 はっきり言って、すずの態度も、その他の人々のそれも、どちらも嘘くさい。 画像出典：[2] 実際のところ、職業軍人や特権階級ではない一般日本人のあの日の心理はどのようなものだったのか。映画会社の嘱託という立場であの日を経験した坂口安吾が、『続堕落論』で次のように書いている。[3] 昨年八月十五日、天皇の名によって終戦となり、天皇によって救われたと人々は言うけれども、日本歴史の証するとこを見れば、常に天皇とはかかる

[typographicalerror]

この世界の片隅にの描写が典型的、という気持ちは全然ないけど（こうの史代もたぶんないと思う）、坂口安吾を一般的な日本人とするのまあまあ無理ないすか

[maturi]

一つのサイコロでさえ1の裏は6、2の裏は5、3の裏は4だというのに、一億人（含む臺灣・朝鮮の人口）が5年以上にわたってかかわった事態にたった一つの真実があると思うのか

[dangerouscharms]

参考資料少なすぎるような。まあそういう人もいますよねという話でしかないのに嫌いな連中が評価してるから叩いたろっていう不純な動機しか感じない

[The-Globe]

哲学科卒で小説家として東京のインテリ達と交流していた坂口安吾が「続堕落論」と題して書いた文章で庶民を語るのはちょっと…そもそも庶民と一括で語る時点で無理があるし…

[timoni]

お察しなのである、じゃないよ。あんたも無責任をばっちり受け入れているだろう。自分に表現したいものがあるなら自分で話せ

[youhey]

カトリック教徒で開明的な考え方をする質だった祖母が、天皇崩御のニュースに泣き崩れたのを見て、戦前戦中を過ごした人たちの複雑を垣間見た気がしたけどな

[agricola]

永井荷風なんて秘蔵の葡萄酒で宴会したらしいもんな

[horaix]

坂口というN=1でここまで書いちゃう人、山田風太郎の戦中派不戦日記を読んでくれといいたくなる/以前からだけどこの人の『この世界の片隅に』への憎悪は異常な域だね。そんなに一創作作品の描写が恐ろしいのかね

[nao_cw2]

僕の両親にかつて聞いた限りでは、地方では誰も天皇なんて信じていなかった。旅立つ若者を前に町内親戚上げて「天皇のため、お国のため」と大演劇をやっていた／それが本当に優しさなのか狡猾なのか誰も言えない。

[koseki]

『この世界の片隅に』は、このような出来事があったかもしれない、あってほしいという願いのように描かれているし、坂口安吾の厳しい批評とは異なる場所を目指していると思った

[minamihiroharu]

敗戦とその後を描いた文章、安吾だけでなく色々な人が書いてるけど、その時置かれた立場でそれぞれ違うのよな。　印象深いのは城山三郎の「大義の末」かな。

[niwaradi]

会話にリアリティがないのはご尤もだが所詮創作ですし。でも米兵にゴボウを食わせて虐待として戦犯処刑の話みたいに、創作が歴史だと勘違いされてしまうのを警戒するのはわかる。批判は重要。

[n2sz]

実在の家族をモデルにしてるとかでもないんだし、他人の記録で否定できるものでもないと思うけどね。あくまで創作だしなあ。

[sekiyado]

このシーンの直後にみんながみんな人目につかないところで泣き喚いてたりしてるんだけど、そこはスルーですか。何を書きたかったかはお察しですね。

[aramaaaa]

終戦の描写で好きなのは、宮脇俊三の時刻表昭和史の米坂線の回。有名な「時は止まっていたが汽車は走っていた」以外も名文。

[orenowebgo]

もうちょっとまともな根拠があると思ったら全然なくて残念

[daishi_n]

坂口安吾のような超高学歴(戦前の旧制大学の学部卒)・インテリの考えることと当時の政府・マスゴミの大本営発表に扇動された人たちはグラデーションの両極だからね

[tsumanne30]

天皇に対しても戦争に対しても、当時だって様々な考えがあり当然その反応も一様では無かったことくらいアホでも想像が付くんである。すずたちの反応はストーリーラインから納得できる､それで十分なんである

[technocutzero]

お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな　id:nao_cw2　母方の三重県の祖父母は神格化していた（肖像画を飾って拝むくらいには）　終戦時は信じられないと泣き崩れたそうだ

[fatpapa]

安吾が全国民の気持ちを代弁してるてｗすずの家族は幸せな方だし田舎ならこういう反応も不思議ではない。原作者は祖母の経験等をベースに描いてるがこの人は安吾こそ正しく本作は嘘っぽいと腐したいだけやろ

[mitz_008]

今でも社会や人の考えには状況、空間、時間で大きなグラデーションがあるのに、自分を投影しただけのたった一つの一般人像で物事を捉えるのは、逆に実像から大きく遠ざかってしまうのではないだろうか？

[upran]

作者がどんだけ取材してこの作品を描いたかを知ってれば、本一冊を基に揶揄するなど恥ずかしくて出来ないだろうに

[dada_love]

人それぞれだわ。当時教師をしてて比較的頭の良い層だった婆ちゃんでも玉音放送は「難しくてなんかよくわかんなかった」って感想だったと教えてもらったぞｗ

[nekoluna]

真珠湾特攻(甲標的)の9軍神をテーマに「真珠」を1942年に書いた坂口安吾、再販を禁止されてんやで。その程度には離れて戦争を見てると思う

[cider_kondo]

すでにツッコミあるが雑過ぎる。一点だけ指摘するならば、何の奴隷であるかと言えばそれは多くの先達が指摘してる通り「空気」の奴隷である(そして空気の支配も(ネットで大いに可視化されたが)日本固有の現象でもない

[red_tanuki]

例として坂口安吾は尖りすぎでしょう。

[neko2bo]

“我々はこの歴史的カラクリに憑つかれ、そして、人間の、人性の、正しい姿を失ったのである”

[rosaline]

今のロシアだよなぁホント

[zakinco]

『「臣民」とはつまり、自らの意志で生きることを放棄した自発的奴隷』

[TACOMIC]

#蛸十　#蛸あらん　#蛸メ　#蛸類神◆そしていまも現政権はインパール真只中。変わらずかしづく（以下略つーか放棄）。＃ダーウィン賞をこのクニ自体に

[exshouqosa]

これは強烈だけど頷けるなあ…