抗ヒスタミン薬は急性中耳炎の治療に使用するメリットがない｜ドクターキッド(Dr.KID)

抗ヒスタミン薬は急性中耳炎の治療に使用するメリットがない過去に抗ヒスタミン薬による副作用を説明してきました： https://www.dr-kid.net/entry-2018-06-02-... こどものかぜに抗ヒスタミン薬が処方されていることがありますが、中耳炎を予防することもできません。 急性中耳炎はこどもでは非常にありふれた疾患で、抗菌薬を用いて治療されます。 しかし、抗菌薬を使用しても、10-20%程度は中耳炎の症状が遷延したり、 33%くらいは１ヶ月以内に再発することがあります。 このような背景から、急性中耳炎の治療に抗菌薬だけでなく、何か追加すればよいのでは？という課題が伺えます。 今回の研究では、急性中耳炎の治療に抗ヒスタミン薬やステロイドを追加した場合に、再発率は症状の遷延が改善するかをみています。 研究の方法 アメリカのテキサスで行われた、ランダム化比較試験です。 ３ヶ

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抗ヒスタミン薬を急性中耳炎で使用しても、治療成功率や再発率は変わらず（メリットなし）、中耳内の液体貯留期間が長くなるデメリットしかありません。