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がん細胞を正常細胞が“排除”するメカニズム、京大が解明 新治療法へ
がんのもとになる細胞を周囲の正常細胞が組織から排除する――そんな現象のメカニズムを解明し、細胞の排... がんのもとになる細胞を周囲の正常細胞が組織から排除する――そんな現象のメカニズムを解明し、細胞の排除を促すたんぱく質を発見したと、京都大学の研究グループがこのほど発表した。新たな治療法につながる可能性があるという。 がんの初期段階では、正常細胞から変異しがん化していく細胞を、周囲の正常細胞が組織から排除し、症状の悪化を防ぐという仕組みがある。だが、その際に働く遺伝子が不明で、詳しいメカニズムは分かっていなかった。 研究グループは、ショウジョウバエの眼の上皮細胞を使い、がん化する細胞の排除に必要な遺伝子を探した。すると「Slit」「Robo」というタンパク質を作る遺伝子が壊れると、排除できなくなることを発見。これらのタンパク質が、がんのもとになる細胞と周囲の正常細胞を互いに反発させ、排除している可能性があると分かったという。 SlitとRoboは、細胞同士を接着させるタンパク質「E-カドヘリ
2016/12/27 リンク