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大学を中退した男の末路、あるいは瓦礫を歩むということ - megamouthの葬列
幼い頃、私は世界はいずれ滅ぶものだと思っていた。ある日、兄と朝食を食べていた時に、核戦争か何かで... 幼い頃、私は世界はいずれ滅ぶものだと思っていた。ある日、兄と朝食を食べていた時に、核戦争か何かで文明が滅び去ってしまったら、私は政治家になって瓦礫の世界を復興するのだ、と言った。 もし世界が滅ばなかったらどうするのか?と兄はバカにしたように私に尋ね、私は少し困惑したが、その時は好きなように生きていくよ。と答えた。 高校生になると、少なくとも世界は1999年に滅ぶことはないらしいということがわかってきたので、私は、趣味の音楽と体育会系の部活に打ち込んでいた。音楽もスポーツも毎日練習しているわりにちっとも上手くならなかったが、今の事だけを考えれば良い、おおよそ平穏な日々であった。それでも私は、いつかこの平穏は崩壊するだろうという不安を心の底に残していたように思う。 高3になると同級生がほとんど部活に来なくなった。受験勉強のためらしい。私は寂しくなったが、同時に今さら手のひらを返すように将来を考
2016/11/27 リンク