大熊のコメ放射性物質基準下回る｜NHK 福島県のニュース

来年春原発事故による避難指示の一部解除を目指す大熊町で、ことしから始まった実証栽培のコメの放射性物質の検査が行われ、すべてで国が定める基準値を下回りました。 大熊町のうち来年春の避難指示の解除を目指す居住制限区域の大川原地区では、去年までコメが放射性セシウムを吸収するかなどを調べる「試験栽培」が行われてきましたが、原則として廃棄されてきました。 これまでの「試験栽培」で基準値を超えるコメがなかったため、ことしは販売なども可能な「実証栽培」に移行し、９日は、先月収穫されたコメの放射性物質の検査が川内村の施設で行われました。 検査では、９０キロのコメすべてで国の基準の１キログラムあたり１００ベクレルを下回り、役場の職員などが機械に表示された数値を確認して安心した表情を見せていました。 大熊町産業建設課の荒木紀幸主事は「地元大熊のコメが人に提供できるまでとても長い時間がかかったと感じます。コメは