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【未来は懐かしい】特別編柴崎祐二・選 2022年リイシュー・ベスト10 | TURN
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【未来は懐かしい】特別編柴崎祐二・選 2022年リイシュー・ベスト10 | TURN
ありとあらゆるアーカイブが林立し、傍らで無数の新譜作品が続々とリリースされ、制作者とリスナーの境... ありとあらゆるアーカイブが林立し、傍らで無数の新譜作品が続々とリリースされ、制作者とリスナーの境界線は一層曖昧に混じり合い、その上、それらすべての状況がすぐさまメタ情報へと転じ世界を駆け巡る。このような様相が日々深化していく中で、「過去の音楽を聴く」という行為は、これまで以上にたやすく「現在」へと接続されつつある。そこでは、空間的/時間的な懸隔は、ユーザーの関心の全面的な拡張にとってほとんどなんの制限にもなりえない。現在が即座に過去を照らし、同時に、過去が現在を照らす一方、あらゆる対象物が、「今、ここ」の経験性へと収斂していく(ように感じられてしまう)。 空間性/時間性が溶け出し、歴史が奥行きを失っていくように感じられる中において、しかも、ユーザー自身がカタログの海原の漕ぎ出て自在にプレイリストを作成することが「批評」たりえている今、優れたリイシュー/発掘作品というのは、いったいどういった